監獄ノスタルジア(2.5)










医務室に拘束されてからかなり時間が経っていた。

(一体いつまでほっとかれるんだよ・・・)

イライラしていたところに誰かが入って来た。















「あれ・・・・・?」

先ほど通路で見かけた蒼い瞳のオンナがそこにいた。
俺を見てあわてて飛びのく。
その顔には恐怖の二文字が張り付いていて、見開かれた瞳は涙に濡れている。

(そんなにオレが怖いのかよ・・・・!)

オンナの態度にムカついた。

なんでそんなに泣くんだか!こいつだって軍人なんだろう?メソメソ泣いてんじゃねーよ!蹴飛ばすぞ!
ムカツキついでに俺はちょっとからかってやった。

「バカなナチュラルのカレシでも死んだかぁ〜!」

・・・返事代わりに降りてきたのは鈍く光るナイフの切っ先。かわしたものの、額に傷を受ける。

「なにすんだよ!」

女の瞳はマトモではなかった。まるで殺意の熱に翻弄されている人形のようだ。

おまけに後から入ってきた別の女にまで銃を向けられる有様。

トリガーを引かれ、まさに撃たれそうになったその瞬間!ピンクの影が俺の視界を染めた。

もみ合う人影。泣き叫ぶ声。何が何だかわからない。

ただ呆然とその様子を見ているだけの俺だった。



・・・・・・・・・そしてオレは拘禁室へ連行された。

何が何だか解らないままに、オレの監獄ライフが始まる・・・。










 (2004.10.28)  空



 ※ディアッカさんAAにご宿泊 (長期滞在の予定)・・・激笑

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